この時点で僕はレスリングが人生において最も重要なものでないと悟ったんだ。僕は妻カレンのそばに座った。彼女は目に涙を浮かべていた。彼女が僕のことをどれほど心配しているか、彼女の表情から感じ取れた。彼女は言った。「I love you. 私はあなたがWWEのスーパースターだから結婚したのではないわよ。WWEに入る前にあなたと結婚したの。カート、私はあなたがこのペースで続けると、何か悪いことが起きてしまうのではないか心配だわ。キーラとコディ(まだ生まれていない息子)を父親なしで育てたくない。」
僕の最後のイベントはニューヨーク、ホワイトプレーンズのウェスチェスターアリーナだった。チケットは売り切れ、メインイベントは僕とRVDの試合だった。僕はRVDとすばらしい試合をしてキャン客は僕達二人に声援を送った。僕達は戦えば戦うほど(ロブと僕はシュートスタイルで戦っていた)、僕達はファンに多くのものを見せたくなる。試合は10分が経過し、僕は鼠蹊(そけい)部をひどく痛めてしまった。たいていのレスラーは即座に試合をやめるだろう。だがファンは叫び続けた。“This Match Rules!”と。だから僕は続けた。僕は鼠蹊部をかばい、骨盤から腹筋が裂けてしまった。僕は苦境に陥った。僕はファンを見上げた。彼らはこれまで以上に金切り声を上げていた。
ファンのみんな。思い出をくれてありがとう。乗り心地は最高だったよ。僕は思い出の一部を世界と取引しようとは思わないだろう。僕はちょっと目に涙を浮かべながらここに座っているから、君達には知って欲しい。僕は元気になる。ようやく家族の本当に大切な時間を過ごんだ。たくさん、本当にたくさんの時間を。僕のプラン、目標は、精神的に、肉体的により強くなることだ。僕、カート・アングルは帰ってくる。これは約束だ。ホントにホントさ!(=My plan and goal is to become stronger mentally, physically and spiritually. I, Kurt Angle, will be back! That’s a promise. And that’s DAMN TRUE!)
Kurt Angle ■一方、カートのマネージャのデイブ・ホークは自らのサイトの中で、次のように書いています。 「デイブ・ホークは発表する。カート・アングル、WWEスーパースター、そして1996年オリンピック金メダリストはプロレスから引退している。遠慮することなく彼の決定に関する彼の文書を読んで欲しい。」